29歳になったとたん、「30歳まであと1年…」といろいろ意気込みを感じる人も多いのではないでしょうか。とくに女性であれば、20代最後の1年も実りある時間を過ごしたいですよね。
これは、女性がほとんどの割合をしめている保育士でも同じで、「29歳を迎えてこのままでいいのか」、「30代になる前に、何か環境を変えてみたい」など、この年齢になると悩みを抱える人が増えがちです。
30代後半の保育士である筆者も、転職経験がある一人。また、周りの保育士仲間が20代最後を目前に、転職や新たな行動を起こし、新たらしい環境や職場で活躍する姿も数多く見てきました。
彼女たちのように転職を成功させるための手順を見ていきましょう。
保育士29歳で悩んだら、まず行動!
30歳を目前にして、年齢がギリギリかなと尻込みしていませんか?しかし、そんな悩みは不要です。思い立ったが吉日!あなたの行動力次第で、満足できる環境に変えることができるはずです。
まずは、何をしたいのか、何を変えたいのか、頭の中を整理して行動に移す決心をしましょう。
大事なことは情報収集!
環境を変え転職することに決心がついたら、次に大事なのは「情報収集」です。
あなたが次に挑戦したいことは何ですか?保育関係の仕事ですか?異業種への転職ですか?もしくは、海外で保育士として働くことですか?
ちなみに、筆者の転職先は海外の保育園でした。海外赴任しているご家庭の子供達が通う日本人専用保育園や幼稚園、託児所などの募集は、意外と多いのが現状です。
また、保育士資格を保有している日本人ベビーシッターは、日本では考えられないほどの需要があります。いっそのこと、日本を飛び出して海外で活躍するのも、貴重な人生の財産となるでしょう。
海外で働けるワーキングホリデー制度
環境を変えるひとつの例として、ワーキングホリデー制度を使っての海外就労があります。
ワーキングホリデーとは、日本国籍を有する18歳から30歳までの人が、特定の国で、制限の範囲内でのみ就労を認められる制度です。
そのため、29歳という年齢がすごく大きなポイントになっています。少しでも興味を持ったらすぐ行動!ラストチャンスですよ。
幼稚園教諭への転職
現在では保育士と幼稚園教諭免許の両方を取得できる学校が多いですよね。筆者の仲間にも、実際に保育園から幼稚園へ転職した人がいました。
これから免許取得を目指す方は、幼稚園教諭育成課程を受けられる学校に通う必要があります。4年制大学では「幼稚園教諭第1種免許状」が、短期大学や文部科学省が定める専門学校・育成学校では「幼稚園教諭第2種免許状」が取得できます。
ほかの保育園への転職
保育園の求人情報収集には、いくつか方法があります。
- ハローワークで紹介してもらう
- 直接保育園へ問い合わせる
- 保育士専門転職エージェントに登録
そのほか、待機児童数ワースト1の東京都世田谷区では、保育士確保のため、就職情報サイトを運営する「マイナビ」と連携して「せたがやHoiku Work」という世田谷区の保育人材情報サイトを開設しています。
職務経歴や希望勤務条件を登録すると、世田谷区内の保育園からスカウトメールを受け取ることができ、転職に大変役立ちます。
せたがやHoiku Work
https://setagaya-hoiku.jp/
このように、自治体が先頭に立って保育士不足解消に力を入れている地域もあります。まずは情報収集のアンテナを張って、自分の希望に合う環境を探してみましょう。
退職の準備を進めましょう
気持ちよく次の環境へステップアップするには、円満に現在の保育園を退職したいもの。まずは、一番身近でよく理解してくれる同期や、一緒に組んでいる先生に相談するのがおすすめです。
保育園によって人間関係は異なるので、お世話になっている方に失礼がないよう、事前に相談してから園長先生へ退職の旨を伝えるようにしましょう。
また、退職の意思を伝えるタイミングが決められている場合、できるだけ余裕を持って伝えた方が、より円満に退職できます。
失敗しない転職のために、焦らず計画性を持って準備できるといいですね。